〈資料写真〉指定暴力団四代目小桜一家の本部事務所の家宅捜索に入る鹿児島県警捜査員
鹿児島県警は27日、2024年末時点の県内暴力団勢力は約140人(前年比20人減)で、直近10年では最も少ないと発表した。15年の約350人と比べると6割減った。排除の取り組みなどが進み、22年から減少傾向にあるとしている。県警は「社会全体で孤立化させる取り組みが重要だ。匿名でも構わないので情報提供を」と呼びかける。
県警によると、暴力団勢力とは暴力団構成員や準構成員らを指す。24年の県内の四代目小桜一家は約60人(同10人減)で、15年の約180人と比べると6割以上減った。県外勢力は全体で約80人(同10人減)。内訳は山口組約40人(同10人減)、神戸山口組約10人(同数)などと続いた。
県警組織犯罪対策課は「暴力団犯罪の集中的な取り締まりなどにより、資金獲得に窮した構成員らの組織離れが進んでいる」と指摘。一方で「組織中枢を支える主要人物らが残り、組織としての活動を維持している」と分析している。