南国交通バスターミナルのリムジンバス発券機=鹿児島市中央町
鹿児島市街地と鹿児島空港を結ぶ連絡バスを共同運行する南国交通と鹿児島交通は27日、運賃を100円値上げすると発表した。4月1日からで大人1500円、子どもは50円アップの750円。燃料費高騰などへの対応としている。同路線の値上げは2022年10月以来2年半ぶり。
連絡バスは1日62往復。南国交通によると、新型コロナウイルス禍で航空機の運休などが続いた20~22年には、利用者がほとんどいない時期もあった。国際定期便の復活やインバウンド(訪日客)需要で客足は戻りつつあるものの、コロナ前の9割程度という。
値上げ分は、コロナ禍などで悪化した収入を穴埋めするほか、離職が続く運転手の待遇改善や採用費用に充てるとしている。南国交通の担当者は「運転手を確保して、利便性の向上を図りたい。利用者には負担をかけるが理解してほしい」と話した。
また航空機のダイヤ変更に伴い、3月30日から鹿児島市発の早朝便の一部時間を変更する。