観衆に手を振る青山学院大の野村明夢選手=鹿児島市山下町
鹿児島、姶良両市で2日開かれた鹿児島マラソン2025のファンランに、1月の箱根駅伝で青山学院大学の連覇に貢献した野村昭夢選手=4年=がゲストランナーとして参加し、大会を盛り上げた。
鹿児島城西高校卒の野村選手は、昨年に続き2度目の出場だった。「自分の名前を呼んでくれる人に手を振りながら走った。本当に楽しい8.9キロだった」と笑顔。「これからも頑張ってという励ましのメッセージもたくさんもらった。今後の陸上競技生活で大きな力になる」と話した。
ファンランに初参加した薩摩川内市の看護師女性グループは、「暑くてきつかったが、いい思い出になった」は「海沿いは潮のにおいを感じられて気持ちが良かった」と声を弾ませた。
JR九州の貸し切り列車から鹿児島マラソンを応援するツアーもあり、約70人が参加した。日豊線の鹿児島中央-重富を往復。国道10号を走るランナーたちと“並走”し、車窓からエールを送った。
鹿児島市吉野町の仙巌園前では約10分間停車。棒状の風船を打ち鳴らし、「頑張れ」「ファイト」と声を響かせた。走行中も窓を開けて声援を送ると、多くのランナーが手を掲げて応えていた。
同市吉野3丁目の会社員男性(31)は、出走する父親を応援するため家族4人で乗車。「たくさんのランナーの中から父を見つけたときはうれしかった。コース沿いの景色も味わえてよかった」と話した。