卒業証書を受け取る生徒=3日、日置市の伊集院高校
鹿児島県内のほとんどの公立高校で3日、卒業式があった。教師や保護者が見守る中、生徒たちは新生活への期待や感謝を胸に、慣れ親しんだ学びやを巣立った。
本年度に創立100周年を迎えた日置市伊集院高校(556人)では、184人が卒業した。各学級の代表者が卒業証書を受け取ると、内園優子校長は式辞で「新たなスタート。母校で培った誇りと絆を胸に、力強く進んで」と激励。卒業生代表の日野龍太郎さんは「思い出が詰まった3年間は最高の財産。何事にも挑戦する人生を歩んでいきたい」と意気込んだ。
昨年7月に岐阜県であった全国高校総合文化祭に出場した演劇部の上江聖さんは、大学進学後も芝居を続ける。「多くの観客の心を打つ演技を目指したい」と話した。県教育委員会によると、県内の全日制・定時制公立高校から、今春は約8800人が卒業する。