鹿児島市街地~団地向け路線バス、早朝・夜間帯を増便 鹿児島交通が4月から

2025/03/04 11:34
天文館地区から皇徳寺方面へ走る鹿児島交通の路線バス。4月以降は最終便が午後9時台になる=3日、鹿児島市
天文館地区から皇徳寺方面へ走る鹿児島交通の路線バス。4月以降は最終便が午後9時台になる=3日、鹿児島市
 鹿児島交通(鹿児島市)が4月1日から、同市の団地と市街地を結ぶ平日の路線バスを増便させることが3日、分かった。鹿児島中央駅と鹿児島駅方面への早朝便のほか、新たな系統を含め午後8~10時以降の便も手厚くし、通勤・通学時間帯の混雑解消や利用者の需要に応える。

 同社によると、早朝便は桜ケ丘、紫原を走る19番線と皇徳寺を走る28番線で午前6時、7時台に計3便増やす。市街地からは、広木を経由し皇徳寺へ向かう25番線を午後8時と9時台にそれぞれ1便増便。紫原、桜ケ丘を経由し星ケ峯を走る29番線を新設し、同8~10時台に3便運行する。

 バス業界は運転手不足などを理由に減便が進み、同社も桜ケ丘、紫原、星ケ峯、皇徳寺方面の最終便は2023年以降、午後8時台だった。市から受託していたコミュニティーバス運行を3月末で撤退するため、路線バスとスクールバス業務に振り分けることで、今回の増便につなげた。

 西村将男副社長は「坂道を走る団地路線にとって混雑の解消は利用者の安全にもつながる。仕事や飲み会帰りにバスを使いたいという利用者の声に応え、利便性も上げたい」と話した。

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