「子育てしやすい日本一のまち」目指す南種子町、4月から牛にも「出産祝い金」出ます…農家支援へ新制度、1頭当たりの生産コスト上昇分の半額を支給

2025/03/06 11:00
〈イメージ写真〉生まれたばかりの和牛の子牛
〈イメージ写真〉生まれたばかりの和牛の子牛
 子育て支援? いえ、農家支援です-。鹿児島県南種子町は4月から子牛の「出産祝い金」を支給する。肉牛1頭当たり1万3000円、乳牛は1万2000円。飼料高騰に苦しむ畜産農家の生産意欲をつなぎ止めたい考えだ。

 金額は、2020年と24年の1頭当たりの生産コストを比較し、増額分の2分の1とした。25年度一般会計当初予算に生産対策奨励金として2327万円を一般財源から計上。肉牛1300頭、乳牛320頭の想定を上回れば追加補正する。

 23年度に始まった飼料、肥料の購入補助は、25年度も7115万円を充てて継続する。財源は西之表市馬毛島の自衛隊基地整備に伴う米軍再編交付金。

 「子育てしやすい日本一のまち」を目指す同町の本来の出産祝い金は第1、2子が各10万円、第3子は20万円、第4子以降30万円。1歳、2歳の誕生日に5万円ずつを支給している。

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