ピンク色の花が見頃を迎えている2本の梅=6日午前、さつま町平川
鹿児島県さつま町平川の小田大藏さん(77)宅で、並び立つ双子のような梅の木が花を咲かせ、見頃を迎えた。2本の枝が重なり横に15メートルほど広がり、ピンク色の花が紫尾山麓に春の訪れを感じさせている。6日時点で8分咲き。今月中旬まで楽しめそう。
2メートルほど離れて立つ梅は、小田さんと妻保代さん(73)が約40年前に庭にあった別の梅を挿し木して育ててきた。
剪定(せんてい)などこまめに管理することで枝が横に成長し、数年前からは地面に着かないよう支柱を設置する。白い花が咲く梅の枝を昨春接ぎ木したところ、今季から白が所々混じるようになった。
一帯は人通りの少ない山あいの集落。小田さんは「のどかな地域で、梅と合わせて自然に囲まれた原風景を楽しんでいただけたら」と話した。