「指宿枕崎線モデルコース」のトップ画面
「JR指宿枕崎線を生かしたまちづくりプロジェクト」は、同線指宿~枕崎間沿線の穴場スポットを巡る14のモデルコースを設定し、ウェブサイトで紹介している。メンバーが足を運んで集めた情報をまとめ、JR最南端の鉄路の魅力を発信する。
コースは「枕崎から指宿方面」と「指宿から枕崎方面」に分け、絶景や温泉、グルメ、街歩きなどテーマごとに順路を提案。乗降駅の発着時間や、駅から目的地までの距離と徒歩での所要時間、途中の休憩場所まで詳細に記す。見どころや歴史、由来の説明のほか、台風被害で通れない散策路は迂回(うかい)路を案内するなど気配りがきいている。
プロジェクトは鉄道を生かした地域活性化を住民が主体的に考え実践しようと鹿児島県南薩地域振興局が企画。駅周辺の草刈りや駅の仕事体験会などを開いてきた。モデルコースの提案は「便数が限られ、どう利用していいか分からない」といった声に応えた。
プロジェクト事務局の中原水産・中原晋司社長(48)=枕崎市=は「きめ細かな最新の情報を載せている。観光客はもちろん、身近すぎて魅力を見過ごしがちな地元住民が見て、足を運んでほしい」と話している。
各コースは中原水産鉄道事業部のウェブサイトから見られるほか、QRコードを載せたチラシを同路線の駅や沿線の観光案内所などに掲示する。