鹿児島市議会は10日、5常任委員会を開いた。防災福祉こども委員会で市は、88歳(米寿)と100歳を迎えた市内の高齢者らを対象に毎年支給している敬老祝い金を、2025年度から減額する方針を明らかにした。減額は17年度以来で、対象者の増加で支給費が増大しており、高齢者福祉の施策を効率的に進めるためとしている。
市長寿支援課によると、祝い金は1957年に始まり、06年度に現制度となった。これまで88歳に2万円、100歳5万円、最高齢男女に10万円支給していたが、25年度から88歳1万円、100歳3万円、最高齢者各5万円に減額する。
同年度の予算額は5469万円(88歳3386人、100歳297人、最高齢2人)。支給額を見直さなかった時と比べて3938万円の減額となる。06年度は88歳1457人、100歳68人だった。
長寿支援課の西園正文課長は「高齢者が住み慣れた場所で、暮らしやすい町づくりを進めていくので理解してほしい」と述べた。