卒業証書を受け取る卒業生=12日午前、鹿児島市の西紫原中学校
鹿児島県内のほとんどの公立中学校で12日、卒業式があった。県教育委員会によると、今春は義務教育学校と楠隼(なんしゅん)を含む203校から1万4380人が卒業する。生徒たちは晴れやかな表情を浮かべ、思い出の詰まった学びやを巣立った。
鹿児島市の西紫原中学校では、228人の門出を祝った。松本遵校長(59)は一人一人に卒業証書を手渡し、「自分の道は自分でしか歩けない。転んだらまた立ち上がり、失敗をバネに、さらに高く飛躍して」と激励した。
卒業生を代表し、出口麻央さんが「中学校で得た多くの経験や共に過ごした仲間との友情を支えに、未来への一歩を踏み出していく」とあいさつ。保護者らへの感謝を込め、嵐の「ふるさと」を合唱した。
式後は校庭で、友人や先生と記念撮影するなどして別れを惜しむ姿が見られた。塩井桃香さんは「体育大会で応援団員として演舞を披露したのが一番の思い出。高校では大学進学に向け、勉強をがんばりたい」と笑顔で話した。