国内の動物園で最高齢だったシロサイ「シノ」(鹿児島市平川動物公園提供)
鹿児島市の平川動物公園は19日、雌のシロサイ「シノ」(46歳)が死んだと発表した。飼育されているシロサイの平均寿命は40歳で、国内の動物園でも最高齢だった。死因は老衰とみられる。同園でのサイの飼育数はゼロになった。
同園によると、18日朝、サイ舎で座ったまま動かなくなっているのを飼育員が見つけた。1月頃から食べる量が減ったため治療しており、同14日からアフリカ園での展示をやめていた。その後はサイ舎隣の運動場に出てきていたが、横になる時間が長くなり、死ぬ前日は歩くのもおぼつかなかったという。
シノは宮崎サファリパーク(閉園)で生まれ、1986年7月に来園。優しい性格で、福守朗園長は「キリンやシマウマのほか、サイまでそろうのは国内の園でも珍しい光景だった。アフリカ園の中心的な存在として、長生きしてくれてありがとう」と話した。