鹿児島県屋久島町口永良部島の簡易水道施設工事の補助金不正受給を巡る訴訟で、最高裁が荒木耕治町長に対する損害賠償請求を認めたことを受け、荒木町長は21日の町議会最終本会議で、町に賠償金135万円を支払う考えを明言した。判決確定により「管理責任を示す」として、4月から3カ月間、給与を10%減額する。
同日、給与減額に関する特例条例案が全会一致で可決された。減額総額は約22万円。
補助金の不正受給を巡っては町が、一部未完成だったにも関わらず虚偽の内容を含む報告書を県に提出し、補助金などの国庫返納を命じられた。元町議が町に対し、町長と当時の副町長、担当課長に返納した約1667万円を請求するよう求めて鹿児島地裁に提訴。地裁は3人に135万円の支払いを請求するよう町に命じたが、控訴審判決で福岡高裁宮崎支部は町長のみへの請求を認めた。最高裁が13日付で上告棄却を決め、控訴審判決が確定した。