2024年8月に指宿市東方の無職女性=当時(95)=の頭部などを凶器で複数回殴り殺害したとして、殺人の疑いで同年10月に書類送検されていた高齢男性について、鹿児島地検は21日、容疑を傷害致死に切り替え、不起訴処分とした。鹿地検は「証拠関係を総合的に判断し、殺意は認められなかった」としている。
書類送検容疑は、24年8月12日夕から13日朝までの間、女性宅で、女性の頭部などを凶器で複数回殴り殺害した疑い。死因は外傷性ショック。県警は容疑者が高齢で、証拠隠滅や逃亡の恐れがないことなどから、身柄を拘束する必要はないと判断。氏名や女性との関係性などは「個人が特定される恐れがある」として明らかにしていなかった。
鹿地検は不起訴処分の理由について「諸般の事情を考慮した結果」との説明にとどめた。