見て触れて感じる離島の太古…甑島に恐竜ミュージアム4月1日オープン 旧役場をリニューアル、島内で見つかった化石や骨格標本展示 薩摩川内市

2025/03/26 21:30
甑ミュージアムの1階に展示するサウロロフスの標本=薩摩川内市
甑ミュージアムの1階に展示するサウロロフスの標本=薩摩川内市
 恐竜などがテーマの博物館「甑ミュージアム」は4月1日、鹿児島県薩摩川内市の甑島にオープンする。完成記念式典と内覧会が23日にあり、甑島で見つかった化石や標本など約500点がずらりと並ぶ館内がお披露目された。

 ミュージアムは鉄筋コンクリート3階建てで、延べ床面積は約2200平方メートル。過去に旧鹿島村役場や同市鹿島支所として利用されていた建物を市が改修した。工事費は5億2932万円で、県の補助金約4億円を充てた。

 甑島で発見された「陸生」「海生」両方の化石を見られることなどが特徴。1階には、大型恐竜サウロロフスの骨格標本などを展示する。岩石試料から化石を削り出す作業を見学できるクリーニング室や、研究作業室を設置する。

 2階には、島の成り立ちが立体的な映像で見られるプロジェクションマッピングを導入。「白亜紀の海の世界」「古第三紀の世界」など五つのテーマで化石や岩石を紹介する。化石に触れられるコーナーもある。3階は多目的ホールや学習室。

 記念式典では地元住民らによる太鼓の演奏や、テープカットがあった。内覧会では、近くの鹿島小学校の児童らが参加者に展示を解説。同校3年の中野結貴さんは「恐竜に興味が出てきた。遊びに来たり、クリーニング作業をしたりしたい」と話した。

 開館は午前9時~午後5時。水曜休館。入場料は市民が中学生まで無料、学生150円、大人250円。市民以外は、小中学生250円、学生と大人は市民の2倍。問い合わせはミュージアム=09969(4)2211。

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