定例記者会見で、鹿児島ユナイテッドFCの代表交代などについて話す鹿児島市の下鶴隆央市長=26日、鹿児島市役所
サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)の徳重剛代表(47)が19日に辞任したことについて、鹿児島市の下鶴隆央市長は26日の定例記者会見で、「捜査途中なので動向を見守りたい。代表交代はクラブとして判断した結果」と述べた。徳重前代表は、関連団体の法人登記を巡り文書を偽造した疑いで書類送検された。下鶴市長は、今後の市からの支援への影響については言及しなかった。
市が進めるサッカースタジアム整備への影響に関し、「機運は市民が判断すること。スポーツを生かした街づくりの一環として、鹿児島Uが重要な存在であることに変わりはない」と述べた。
市は2024年度までの11年で、ユニホームのロゴなどの広告料2億180万円や、市や県でつくる実行委員会の負担金9000万円など計約3億4300万円を支援。ほかに鹿児島U関係の施設整備に充てるため、企業版ふるさと納税で計約5億8200万円の寄付を企業から受けており、喜入にある専用練習場用地もクラブに無償貸与している。
徳重前代表を巡っては、クラブ関連団体の男性理事の辞任届を無断で作成、法人登記したとして、男性が県警に告発。前代表は電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの疑いで書類送検され、19日、自身を巡る問題を理由に辞任した。後任はクラブ運営会社取締役の湯脇健一郎氏(50)。