霧島連山・新燃岳の噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げ 火山性地震が急増、地殻変動も確認 鹿児島地方気象台

2025/03/30 09:09
〈資料写真〉
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 鹿児島地方気象台は30日、鹿児島、宮崎両県にまたがる霧島連山・新燃岳の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。警戒レベルが3になるのは2018年6月以来。噴火活動が活発化する恐れがあるとして、火口から4キロで大きな噴石や火砕流に警戒を呼びかけている。

 気象台によると、28日から火口直下で火山性地震が増加。同日が30回、29日が251回、30日は午前7時までに91回(速報値)あり、警戒レベル引き上げ基準となる24時間で100回以上を超えた。30日午前2時50分ごろには地殻変動を確認。地下のマグマや水蒸気の動きを示す火山性微動は午前7時現在で3回観測されている。

 気象台は火山性地震の急増を受け、同日午前3時、警戒範囲を4キロに拡大。自治体の立ち入り規制に従うように促すとともに、爆発的噴火に伴う空振でガラスが割れる被害にも注意を呼びかけている。

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