双子の兄と10年間共に…旭化成・市田宏がロジスティードへ移籍 鹿実の恩師が再スタート後押し

2025/04/02 17:00
東京マラソン2025で自己ベストをマークした市田宏(旭化成・当時)=3月2日、東京都(本人提供)
東京マラソン2025で自己ベストをマークした市田宏(旭化成・当時)=3月2日、東京都(本人提供)
 陸上長距離選手の市田宏(32)=鹿児島実高出身、大東大卒=が、旭化成(宮崎県延岡市)を3月31日で退部し、ロジスティード(千葉県)に移籍したことが1日分かった。双子の兄・孝とともに2015年に入社。10年間を振り返り「恵まれた環境で、競技人生を送れたことに感謝したい」と話した。

 旭化成同部は、17年から20年にかけて全日本実業団対抗駅伝で4連覇を果たした名門。市田は、17年に6区区間新をマークし優勝に貢献。今年3月の東京マラソンでは、2時間10分21秒の自己ベストを記録した。鹿実高の恩師・上岡貞則前監督から「宏はまだやれる」と、再スタートを後押しされたという。

 鹿実高3年時に、全国高校総体3000メートル障害で5位入賞するなど活躍。冬の全国高校駅伝でも快走し全国制覇を経験した。鹿児島に帰省するたびに「頑張ってと声をかけられる」と喜び、「いつまでも記憶に残る選手でいたい」と笑う。

 旭化成に残る兄・孝とたすきはつなげなくなったが、悔いはない。「中学から一緒だったので寂しい思いはある。ユニホームは違っても、いつまでも刺激し合える関係でいたい」と新天地で一歩を踏み出す。

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