「不登校で通えず」「家庭の事情で悔しい思い」…県内初の夜間いろは中学、入学予定者が期待膨らます 教職員と顔合わせ

2025/04/11 21:03
いろは中学校の入学予定者に自己紹介する教職員ら=11日、鹿児島市の同校
いろは中学校の入学予定者に自己紹介する教職員ら=11日、鹿児島市の同校
 鹿児島初となる夜間中学の県立いろは中学校は18日、開校記念式典と入学式を開く。入学予定の生徒たちが11日、鹿児島市の開陽高校内に設置されたいろは中で初めて顔を合わせ、授業の流れや決まりなどについて説明を受けた。これから始まる学校生活に期待を膨らませた。

 生徒は県内に住む10〜80代の男女20人。17人が1年生から、3人が2年生からの入学を予定する。教職員14人は既に1日から学校に配属され、式典の準備などに当たってきた。

 顔合わせでは、生徒や教員らが一人一人自己紹介。加藤淳一校長は「いろは中に誇りを持ち、共に学ぶ喜びを感じながら新たな自分を切り開いてほしい」とエールを送った。生徒たちは学校内を見学し、式典でお披露目する校歌の練習も行った。

 鹿児島市の女性(15)は、不登校で中学に通えなかったため、いろは中への入学を決意。「一から楽しく勉強したい」と話した。妻の後押しで学び直そうと決心した同市の調理師男性(65)は「家庭の事情で高校に行けず、悔しい思いをしてきた。知識を得て自分を変えてみたい」と抱負を語った。

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