軌道敷内での市電と車の接触事故が増えている…昨年度は令和最多、車の右折絡みのケースが多発 交通局が注意呼びかけ

2025/04/14 06:30
2日に起きた市電と軽乗用車の接触事故現場=鹿児島市郡元1丁目
2日に起きた市電と軽乗用車の接触事故現場=鹿児島市郡元1丁目
 軌道敷内での鹿児島市電と自動車の接触事故が2024年度、前年度比9件増の32件で、令和になって最多となった。2日には郡元1丁目で軽乗用車が接触する事故があり、市交通局は改めて注意を呼びかけている。

 24年度の事故のうち、31件が自動車の右折絡みの事故で、市電側の過失は2件。車が軌道敷を横切って右折する際、並走する市電に気付かなかったり、急に曲がったりして接触するケースだ。

 道交法では、市電が近づいてきた際に車は軌道敷外に出るか、必要な距離を取ることが定められている。同局も24年度、新たに甲東中学校前などの交差点6カ所で、自動車向けに停止目安線の路面標示をするといった対策を講じている。

 注意喚起のポスターも600枚製作し、自動車学校やレンタカー会社などに配布。末吉健治電車事業課長(56)は「免許を取得したばかりで不慣れなドライバーも多い時期。運転士にも注意喚起している。ドライバーと一緒に安全な運行ができれば」と話した。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >