LINEで“事情聴取”70代女性が2980万円だまし取られる 鹿児島県警「SNSで警察官や検事から連絡あれば詐欺の可能性」

2025/04/20 07:01
イメージ
イメージ
 鹿児島県警は、県内の70代女性が4月上旬、約2980万円のうそ電話詐欺に遭ったと発表した。警察官や検事を装い、LINE(ライン)でメッセージを送受信したり、ビデオ通話をしたりしてだます手口だった。県警組織犯罪対策課は「LINEで事情聴取することは絶対にない」と強く呼びかけている。

 同課によると、女性の携帯電話に3月中旬、犯人グループから電話があった。警察官などを装った犯人側は「個人情報が悪用されている」「犯罪に巻き込まれている」とうそをつき、LINEでやりとりするよう誘導。毎日のように連絡を取り、「資産を安全な場所に移すように」と指示し、指定した口座に金を振り込ませた。入金後に女性の家族が気付き発覚した。

 同課の冨ケ原閣一理事官は「警察官や検事を名乗る人物からLINEを含む交流サイト(SNS)で連絡があれば詐欺の可能性が高い。すぐに連絡を断ち、家族や地元警察署に確認してほしい」と強調した。

 県内では2月末現在、うそ電話詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の被害が計84件(前年同期比55件増)あり、約2億7000万円(同約2900万円増)がだまし取られている。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >