トラクターを使って田起こしが進む田んぼ=19日午前、鹿児島市川上町
20日は二十四節気の「穀雨」。穀物を潤す恵みの雨が降る頃とされる。19日の鹿児島県内は汗ばむ陽気となり、鹿児島市川上町では田起こしや草刈りに精を出す農家の姿が見られた。
同市吉野町の吉村幸男さん(76)は、友人に頼まれて草刈りに励んだ。「春を越えて夏のような暑さ。これだけ値が上がれば、今年は米を作る人が増えるのでは。いい物を育ててほしい」と話した。
19日の県内は、さつま町の28.8度など、33地点のうち6地点で今年最高の気温を観測した。20日は九州の南西に前線が発生し、雨になる予報。21日は前線が遠ざかり、晴れていく見込み。