「発売中」に変更されたホームページ
鹿児島市のレコード会社が2023年に死去した歌手八代亜紀さんの「フルヌード写真」付きCDの発売を予告していた問題で、21日までに同社ホームページに「ただいま発売中」と記載された。南日本新聞が鹿児島市内の主なCD販売店に問い合わせたところ、扱う予定の店はなかった。
「2025年4月21日 新譜発売の案内」とされていた表記が、「ただいま発売中」に変更された。CDショップで購入するか同社に直接申し込むよう案内している。21日、同社の連絡先は留守番電話になり、事務所を訪ねても応答はなかった。中古品を扱うネット上のフリーマーケットサイトには出品されている。
八代さんの著作権や肖像権を管理する会社(東京都)は法的措置を取る方針を示している。オンライン署名サイト「Change.org」では「八代亜紀さんの尊厳を保護しリベンジポルノを阻止する」とする署名活動への賛同が21日夕までに5万人を超えた。
県内からも怒りの声が聞かれた。40年以上のファンという鹿児島市泉町の無職男性(85)は「八代さんを侮辱する行為で許されない。会社の利益目的としか考えられず倫理観を疑う。今すぐやめるべきだ」と語気を強めた。