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鹿児島県は22日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、いちき串木野市の60代男性が感染したと発表した。県内での感染確認は今年初めて。
県感染症対策課によると、男性は発熱や下痢、筋肉痛などを訴え、18日に入院。21日に陽性を確認した。かまれた跡は確認できず、接触場所も不明という。
SFTSはウイルスを保有するマダニに刺されて感染し、6日~2週間程度で発症する。致死率は最大約30%。マダニの活動が活発な春から秋にかけての感染が多い。県内では2024年、6件報告された。
同課は「山林や草むらに入る時は長袖、長ズボンなど肌の露出を控えて予防を。かまれた場合は無理に自分で引き抜かず、医療機関を受診して」と呼びかけている。