立候補を表明し思いを語る牧野俊一氏=23日、鹿児島県庁
鹿児島市の医師牧野俊一氏(39)は23日、県庁で会見し、夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)に参政党から立候補すると正式に表明した。長期の経済停滞と新型コロナ禍後のインフレで国民は疲弊し、インフラ整備も先送りできないとし「減税と積極財政の両立が必要だ」と訴えた。
消費税ゼロをはじめ幅広い減税で「国民の手元に使えるお金を残せる」と主張。財源について、短期的に国債で賄い、長期的にインフラ投資などで成長を促し国の収入を増やせるとした。「未来世代のツケになるのは国債ではなくインフラ整備の先送り」と述べた。
自民党支持層の切り崩しに加え、減税を訴える国民民主党やれいわ新選組の支持層取り込みが鍵になると説明。「独学で学んだマクロ経済や離島医療の経験が強み」と語った。
京都府出身で北海道大学医学部卒。6年前に鹿児島に移住した。救急クリニックで勤務。予備自衛官という。
同選挙区では自民が元参院議員の園田修光氏(68)の公認を決定。立憲民主党が無所属で元参院議員秘書の尾辻朋実氏(44)を推薦する。