記者の質問に答える中谷元・防衛相=25日、防衛省
中谷元・防衛相は25日の記者会見で、米軍の輸送機オスプレイが鹿児島県奄美市笠利の奄美空港に一時着陸した24日の事案について、「飛行中に警告灯が点灯し予防着陸した。安全確保の手段として必要な措置だ」と述べた。オスプレイの飛行の安全性に関しては「問題がない」とした。
中谷氏は「予防着陸は危険の未然防止のために行う」と強調。その上で「米軍機の運用は安全確保が大前提。引き続き安全管理に万全を期すよう求める」と話した。防衛省として今回の事案を受け、原因究明や再発防止を求める米側への申し入れはしていない。
防衛省によると、24日午後3時半、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイが奄美空港に着陸。安全確認後の午後5時すぎに離陸した。警告灯の表示で米オスプレイが鹿児島県内の民間空港に着陸するのは昨年11月以降の半年間で4機目。