馬毛島基地整備の工事関係者が増え「予約が取れない」…高速船定期便の混雑緩和へ、防衛省が工事関係者向けチャーター便

2025/04/26 06:00
種子屋久高速船チャーター便への乗船手続きをする馬毛島工事関係者ら=25日、西之表市の西之表港
種子屋久高速船チャーター便への乗船手続きをする馬毛島工事関係者ら=25日、西之表市の西之表港
 鹿児島県西之表市馬毛島の米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)を伴う自衛隊基地整備を巡り、防衛省は25日、整備に従事する工事関係者専用の高速船をチャーターし、同日運航を始めたことを明らかにした。航路は鹿児島-西之表。工事関係者の利用で高速船の定期便が混雑している状況を緩和する目的。

 九州防衛局などによると、ゼネコンの鹿島と種子屋久高速船が契約した。毎週月曜日の午前と金曜日の午後にそれぞれ1往復ずつ運航する。工事関係者はこれまで定期便を利用していたが、一般客から「予約が取れない」といった声が上がっていた。

 同日午後、鹿児島港の高速船乗り場には「高速船馬毛島特別運航便」と記した紙を持ったスタッフの姿があった。西之表港では私服や作業服姿の工事関係者が次々と高速船に乗り込んだ。

 種子屋久高速船によると、高速船の定員は230人。工事関係者の利用が多い月、金曜を選定した。金曜は種子島発、月曜は鹿児島発の利用が多いという。高速船は6隻をローテーションで運航しているため定期便に影響はない。

 防衛省によると、馬毛島の基地整備に従事する工事関係者数は2月28日時点で5530人(馬毛島3650人、種子島1880人)。4月にピークの6000人規模に達する見通しを示している。

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