踏切内で車が脱輪、動けない…4人がかりで持ち上げ外へ「重かったが無我夢中だった」 衝突事故防いだ男性らに感謝状

2025/04/29 11:36
感謝状を贈られる福嶋善弘さん。奥は父・美文さん=出水市の出水警察署
感謝状を贈られる福嶋善弘さん。奥は父・美文さん=出水市の出水警察署
 鹿児島県出水市の出水警察署は24日、踏切内で脱輪した車両を連携して踏切の外に移動させ、列車との衝突事故を未然に防いだとして、米ノ津町の会社役員福嶋美文さん(65)と同町の会社員福嶋善弘さん(35)、境町の会社員西川慎吾さん(41)に感謝状を贈った。

 9日午後7時半ごろ、肥薩おれんじ鉄道の元町踏切(下鯖町)内で、脱輪し走行できない軽乗用車を、後続車の西川さんが発見し、運転手に踏切の非常停止ボタンを押すよう指示。近くに住む善弘さんが異音に気付き、隣に住む美文さんを呼び現場へ向かった。近くにいたバイクの男性と計4人で車両を持ち上げ、踏切外に移動させた。

 緒方康宏署長から感謝状を受け取った3人は「車は重かったが、無我夢中だった。運転手や列車に被害がなく、ほっとしたのが一番」と語った。

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