(右から)会合で演説する園田修光氏(30日、鹿児島市名山町の県土地改良会館)、メーデーで参加者と握手する尾辻朋実氏(29日、鹿児島市浜町のかんまちあ)、初めてつじ立ちしドライバーらに手を振る牧野俊一氏(29日、鹿児島市加治屋町)
7月20日投開票が有力視される参院選に向け、大型連休中、鹿児島選挙区(改選数1)の立候補予定者3人の動きが活発化している。現職議員や支援団体の会合であいさつして顔を売ったり、ミニ集会を開いたり、それぞれ支持拡大や政策の浸透に奔走している。
自民党公認の元参院議員・園田修光氏(68)は29日、鹿児島市吉野町で宮路拓馬衆院議員(比例九州)の後援会発会式に招かれマイクを握った。物価高対策として消費減税を求める声が上がっていることに「消費税は年金や医療介護、障害者福祉に充てられている。国会議員は財源に責任を持たないといけない」とし、「地方や離島を守るのは自公政権しかない」と訴えた。
30日は県土地改良政治連盟から推薦状を受け取った。今後も地元議員らとの集会が計画され「1人でも多く会って話をしたい」。連休中は徳之島を回るなどし、組織固めを続ける。
立憲民主党が推薦する無所属の尾辻朋実氏(44)は29日、鹿児島市浜町であった連合鹿児島のメーデー県中央集会であいさつした。苦しい暮らしを強いられる県民から「もう限界」と痛切な声が上がっていると指摘。「若い人や子どもたちに自己責任、自助なんて冷たい言葉を言わせてしまう社会を変えよう」と力を込めた。国会議員や県議らと参加者に声をかけ、笑顔で握手を交わして回った。
5月上旬は立民のキャラバンに同行し姶良市方面を巡る。各地のイベントにも足を運び、時間や場所を決めずに動き回る“ゲリラ作戦”を展開する考えだ。
出馬表明から間もない参政党公認の医師・牧野俊一氏(39)は29日、初のつじ立ちに鹿児島市加治屋町で臨んだ。「参政党です」と声を張り「手を振り返されると力をもらう」と話した。
その後開いたミニ集会では党員や支持者ら約30人を前に、自身の強みとするマクロ経済を解説。「本当の未来へのツケは国債ではなく、防災や科学技術へ投資しないことだ」と述べ、減税と積極財政で経済を活性化するのが重要だと主張した。連休後半は演説を重ねる考え。「組織票を崩すためには投票率の向上が絶対条件」とし、若者に効果的な訴え方を模索する。