優勝トロフィーを掲げる倉富柾樹さん(中央)=鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地
鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地であった「エアーメモリアルinかのや」(実行委員会主催)で、肉体美を競う「マッスルコンテスト」が初めて開かれた。同市の県民健康プラザでトレーナーを務める元自衛官の倉富柾樹さん(25)が、頂点に立った。
鹿屋市制定20周年を記念した特別イベントで、4月27日にあった。男女9人とオープン参加の米海軍関係者3人が、筋肉量と共に、「筋肉と鹿屋への愛」をアピールするパフォーマンスを披露。観客の投票で順位が決まった。
倉富さんは海上自衛隊在籍時、体力測定の成績優秀者に授与される「体力記章」を目指したが、かなわなかった。その悔しさを胸に鍛錬を継続。今回は「お世話になった人たちに恩返しができるのでは」と参加を決意したという。
元同僚の隊員らが見守る中、満面の笑みでトロフィーを受け取り、ポージングをして会場を沸かせた。「基地内で開かれた大会で優勝できたことは特別。涙が出そうになった」と感極まり、今後は「鹿屋のフィットネスを盛り上げていきたい」と、筋肉での恩返しを誓った。