第3クオーター、鹿児島レブナイズの伴馬がシュートを決める=西原商会アリーナ
バスケットボールりそなBリーグ2部(B2)は5日、各地でプレーオフ準々決勝があった。西地区2位の鹿児島レブナイズは、鹿児島市の西原商会アリーナで東地区3位の信州に73-91で敗れ、通算1勝2敗で準決勝進出を逃した。
レブナイズは大黒柱のハームスが前日の負傷で欠場。森田や飴谷らが速攻を中心に攻め、前半は36-45で折り返す。後半は相手の3点シュートで引き離され、最後まで差を詰められなかった。
信州は準決勝でA千葉(東地区1位)と対戦。富山(東地区2位)と福岡(西地区1位)も勝ち上がった。
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限られた状況の中で最善を尽くす-。準決勝進出を懸けた大一番でレブナイズは最後まで戦う姿勢を貫いた。あの手この手で打開策を探ったが、手負いで簡単に勝ち上がれるほどプレーオフの舞台は甘くなかった。
第2戦で大黒柱のハームスが負傷し、この日欠場した。大型センター不在の穴を埋めるべく、全員でゴール下をカバーし我慢の戦いを強いられた。代役のエニスや駒水らもけがで万全ではない中、粘り強く体を張りリバウンドなどで活躍した。
だが、昨季までB1で、試合巧者の信州は一枚上手だった。
第3クオーター序盤、中央を固めた裏をかかれ、立て続けに3点シュートを決められる。「隙を突かれて相手の試合展開に持ち込まれてしまった」と武藤主将。伴馬のダンクや飴谷の3点シュートなどで反撃したが、最後まで点差は詰まらなかった。
B3から昇格し、8季ぶりのB2で西地区2位と躍進。ベンチ入り12人全員で補完し合いながら、粘り強い守備とスピードに乗った攻撃で戦い抜いた。
カレロ監督は「今日の試合も果敢に挑み続ける今季の戦いを象徴していた。最後まで戦術を信じ、戦ってくれたことは誇り」と選手に感謝した。
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レブナイズはプレーオフ準々決勝で信州に敗れ、B2優勝とB1昇格を目指したシーズンを終えた。応援で後押しした3000人近いファンは選手に温かい拍手を送った。
第2クオーター以降は追いかける展開が続いたが、「まだいける」と逆転を信じる声援が続いた。試合後のセレモニーで武藤主将は「ファンが最後まで前向きな声かけをしてくれた」と感謝した。
B3時代から応援する鹿児島市の会社員、萩原宗人さん(45)は「みんなよく頑張った。最後まで温かい雰囲気で後押しできた」。伊敷中3年の吉田蒼来さんは「けが人が出てもカバーし合うところがレブナイズの好きなところ。今日も良さが出た」とねぎらった。
最後は、監督が日頃から口にするスペイン語の掛け言葉「バモス(行くぞ)」を全員で叫び、選手の健闘をたたえた。