連携協定書を手にする志布志市、大阪市住之江区、商船三井さんふらわあの関係者=志布志市の福山氏庭園
「フェリーさんふらわあ」でつながる港同士が交流を深め、地域活性化を図ろうと、志布志市、大阪市住之江区と商船三井さんふらわあ(東京)が、三者連携協定を結んだ。フェリーが着岸する大阪南港から2駅の夢洲で開かれている大阪・関西万博の国内外客の誘客をはじめ、両自治体の観光振興やスポーツ合宿誘致に取り組む。
志布志市によると、大阪志布志航路は1977年就航。協定は、さんふらわあを生かした交流と連携の強化を目指す。大阪志布志航路を通じた地域の魅力づくり、観光・産業振興など4項目で連携。互いの祭り・催しでの観光PRや情報発信、スポーツ合宿誘致、観光ツアーを展開する。
締結式は4月29日に同市の福山氏庭園であり、関係者11人が出席。溝口猛副市長が「発着港がある街同士で友好関係を築き、交流人口拡大につなげたい」とあいさつ。同日あった志布志お釈迦(しゃか)まつりのステージで締結が報告された。
住之江区の藤井秀明区長は「万博が開かれている大阪と志布志の往来を活発化させ、交流促進につながれば」。商船三井さんふらわあの牛奥博俊代表取締役社長執行役員は「地域経済の発展に貢献したい。安全な運航、サービス改善につながるような支援をお願いしたい」と話した。