買い物客でにぎわう「初夏の北海道物産展」の会場=6日午後4時ごろ、鹿児島市の山形屋
山形屋(鹿児島市)の「初夏の北海道物産展」(4月23日~5月7日)の売上高が、4億6400万円と過去最高を更新した。これまで最高だった2023年の4億3350万円を7%上回った。山形屋によると、物価高による商品の値上がりに加え、人気イベントの復活や売り場作りの工夫が集客増につながった。
今年は15日間で過去最多の102社が出店、商品約1300品のうち半数が前年より値上がりした。新型コロナウイルス禍で分散させた会場の一部をメイン会場へ集約・拡大し回遊性を改善したほか、午後4時から一部弁当を割安で販売するイベントも6年ぶりに再開した。期間中は大型連休後半の来店が目立った。
同展は秋にある「北海道の物産と観光展」に次ぐ売上高を誇る。今年の目標は、24年(4億839万5000円)から微増の4億1000万円だった。坂口博英広報担当部長(52)は「人気のスイーツをメイン会場に移したことで、買い物しやすい環境になった。1人あたりの購入商品数も増えた印象だ」と話した。
「初夏の北海道物産展」は、薩摩川内市の川内山形屋で10~19日、霧島市のきりしま国分山形屋でも29日~6月8日開催する。