アウトドアも結構好きなんですよ
図書館をよく利用するよーって方はどのくらいいらっしゃいますか? もしくはたまに行くよって方は? 逆にもう何年も行ってないよーって方は? 予想では半々くらいですかね。私は学生時代、水泳やバレーボールにまっしぐらで、ほとんど本を読む習慣がなく、図書館なんて縁遠い場所でした。漫画はびっくりするほど読み漁ってたんですが(笑)。
そんな私が活字と向き合うようになったのはなんと言っても俳優という職業に就いたことです。俳優には切っても切り離せない「台本」、あるいは「原作」という存在があります。当時は本を読むという行為が苦手で苦手で、今思うとすごく上っ面なところで読んでました。感受性や想像力もさぞ乏しかったことでしょうね。そんな中、自由になるお金も少なかったので、とりあえず本だけでも探しに行くかと訪れだしたのが今につながる図書館ライフの始まりだったと記憶しています。
図書館の何が良いって膨大な書籍が無料で読めることですね。特に大河ドラマに出演している時などは昔の文献も含めてたっぷり勉強させてもらいました。それに司書さんたちがきちんと管理してくれているから、見たい本が探しやすい。さらに集中できる環境も整っています。自宅だとどうしてもあっちこっち気が散ってしまいがちですが、図書館は静かですし余計なものがありません。
あとは年代を選ばない憩いの空間がそこにはあります。子どもたちが絵本を読んでいたり、おじいちゃんおばあちゃんが新聞やら雑誌やらを読んでいたり、時に居眠りしていたり(笑)。そして何度も言いますが無料で過ごせるんですよ! こんな贅沢(ぜいたく)な環境は他に思い付きません。最近では国会図書館や都立図書館まで足をのばし、そのあまりの蔵書数に一人でニヤニヤしちゃったりして。端(はた)から見れば怪しさ満点のヤツですよね。
図書館への思いを長々と語ってきましたが、私にとってそこは開館から閉館まで楽しく過ごせるテーマパークのようなところ。町の本屋がだんだん減っている今、多くの本と直接触れ合える図書館はますます貴重な場所になってくるんじゃないでしょうか? これをきっかけに図書館に行ってみようと思う方が増えれば嬉(うれ)しいですね。