米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転を伴う西之表市馬毛島の自衛隊基地整備で、防衛省は13日、工事関係者数が4月にピークの6000人規模に達したと発表した。防衛省によると、馬毛島で建設中だった仮設宿舎は、2月の約3650室から3月に4200室まで増え工事が完了した。
工事関係者は4月23日時点で5940人になった。内訳は馬毛島に4200人(前回発表の2月時点から550人増)、種子島に1740人(140人減)。馬毛島は全員が仮設宿舎で、種子島は宿泊施設180人(10人減)、賃貸物件390人(10人減)、仮設宿舎1060人(60人減)、自宅など110人(50人減)。
防衛省は種子島のピークを2000人程度と見込んでおり、工事の進ちょくなどによって現時点より増える可能性がある。
九州防衛局によると、5月は滑走路や格納庫の造成工事、管制塔や港湾施設の本体工事などを予定する。
工事は2023年1月に本格着工した。防衛省は24年9月、気象、海象条件や人手、資機材不足などを理由に施設全体の完成時期を約3年延期し、30年3月末になると発表。24年2月を見込んでいた工事関係者数のピークも遅れていた。