〈資料写真〉今年の公立高校入試。初日の試験開始を待つ受験生たち=3月5日、鹿児島市の鹿児島女子高校
鹿児島県教育委員会は13日、2025年度公立高校入試結果の概要を発表した。5教科合計(450点満点)の平均は234.6点で、前年度より5.4点下回った。数学の下げ幅が大きく、高校教育課は「読解力が求められる、長文の設問の正答率が低かったため」と分析している。
教科別(90点満点)の平均点は社会が50.6点(前年度比1.2点増)と5教科で唯一、前年より上昇した。数学の38.9点(4.9点減)をはじめ英語41.8点(1.4点減)、国語54.4点(0.5点減)、理科48.7点(0.1点減)といずれも前年度を下回った。
数学は小学校で学ぶ内容の設問でも想定より正答率が低かった。同課は「問題文の読解や記述式の解答に時間を要したり、基本的な計算ミスをしたりした生徒がみられた」としている。
小学生レベルの問題を含む基礎的設問の合計「目安点」(各教科18点)は、1教科以上届かなかったのは受験者8213人の17.4%にあたる1425人だった。