爆発し噴煙を上げる桜島=15日午後9時46分、鹿児島市与次郎1丁目
桜島の南岳山頂火口で、15日午前7時8分ごろから、噴煙が中量以上の噴火が3回あった。同10時14分ごろに2回目の噴火があり、3回目となる同10時45分ごろ発生した噴火は午後10時半現在も続き、12時間以上の連続噴火となっている。午後9時38分ごろと同46分ごろには爆発も観測。大きな噴石が最長6合目(火口から800〜1200メートル)まで飛んだ。
噴火が16日午前3時ごろまで続いた場合、県本土では大量の降灰の恐れがあり、鹿児島地方気象台は車の運転などに注意するよう呼びかけている。
気象台によると、噴煙が中量以上の噴火が最後に10時間以上続いたのは2019年11月。噴煙は、3回目の噴火で最高3000メートルまで上がった。3000メートルに達したのは24年12月以来初めて。
桜島では、12日午後8時ごろから山体膨張を示す地殻変動が観測されている。気象台は、今後、膨張が一気に解消する噴火、爆発が起きると、火砕流や大量の降灰の恐れがあるとしている。