動き出す? 県の488億円・新体育館構想 6月県議会に設計関連予算案を提案へ

2025/05/16 15:03
県の新総合体育館事業が計画されるドルフィンポート跡地(中央)=鹿児島市、2024年1月、本社チャーター機から撮影
県の新総合体育館事業が計画されるドルフィンポート跡地(中央)=鹿児島市、2024年1月、本社チャーター機から撮影
 鹿児島県が鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地で整備を計画する新総合体育館の設計に関連する予算議案を、6月4日開会する県議会6月定例会に提出する方向で調整していることが15日、分かった。設計の前提となる交通量の調査費用や事業者選定委員会の開催経費などが含まれるとみられる。額は精査中。県は設計費約9億円の早期計上を目指している。

 新体育館は整備・運営までを含む事業費が、資材価格や人件費の高騰で基本構想の約2倍に当たる488億円に膨らんだ。コスト圧縮に向け、整備・運営手法を変更し、メインアリーナの客席を8000席以上から7000席にする案も示していた。

 客席数の削減を巡っては、県議会から経済効果や来場者数が減少することへの懸念の声が上がり再検討している。県は「設計費を予算計上するまでには決める」とする。

 4月の定例会見で塩田康一知事は設計費の予算計上の時期について「まだいつと決まっていない。できるだけ早くと思っている」と述べるにとどめた。

 県は、県市長会や県町村会でも整備計画の説明を重ね理解を求めている。

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