沖縄より早いのは1976年以来3回目――九州南部に続き、奄美地方が梅雨入り 平年より7日遅く

2025/05/19 20:38
雨にぬれ、しっとりと咲くゲットウ=19日、奄美市名瀬の奄美海洋展示館
雨にぬれ、しっとりと咲くゲットウ=19日、奄美市名瀬の奄美海洋展示館
 鹿児島地方気象台は19日、奄美地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より7日遅く、昨年より2日早い。奄美地方と16日に梅雨入りした九州南部が沖縄より早いのは1963年と76年に続き3回目。

 奄美市は午前から厚い雲に覆われ、雨が降り続いた。同市名瀬の奄美海洋展示館の一角では、サネンバナの別名で知られるゲットウがぬれていた。同館の飼育学芸員、佐々木渉太さん(25)は「気分がどんよりしがちな季節だが、雨音を聞いてゆっくりしたい」と話した。

 気象台によると、梅雨前線は九州南部の梅雨入り後ゆっくり南下し、20日にかけて奄美地方に停滞する見込み。大気の状態が非常に不安定となり、竜巻など激しい突風や落雷の恐れがある。今後1週間は曇りや雨が多くなる見込み。平年の梅雨明けは6月29日ごろ。

 九州南部は、気象庁が統計を取り始めた51年以降初めて全国で最も早く梅雨入りした。20日は晴れ間がのぞき、その後は曇りや雨の予報が続く。

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