鹿児島大学病院
鹿児島大学医学部に、県から修学資金貸与を受けて入学する「地域枠」の制定20周年記念式典が24日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島であった。卒業生や在学生ら約200人が出席し、地域医療への貢献を誓った。
地域枠は離島やへき地の医療を守るため、一般入試とは異なる推薦入試で選抜し、修学資金を貸与する制度。2006年度に始まり、今春入学の20人を含め計318人が活用。卒業後の一定期間、へき地などでの勤務が義務づけられ、本年度は90人が働いている。
嶽崎俊郎・鹿大病院地域医療支援センター長は「幅広い経験が懐の深い医師を育てる。地域に求められている人材と自覚し、キャリアを積み重ねてほしい」と述べた。
卒業生で済生会川内病院(薩摩川内市)の医師上村征央さん(33)は「住民から感謝の言葉をもらい、働く意義を感じることが多い。今後も地域のため尽力したい」と話した。