国指定天然記念物のオカヤドカリ5000匹を許可なく持ち出し 中国籍の男3人に罰金30万円 名瀬簡裁

2025/05/27 21:00
奄美署が押収したオカヤドカリ。奥のスーツケースに入れられていた=7日、奄美市の同署
奄美署が押収したオカヤドカリ。奥のスーツケースに入れられていた=7日、奄美市の同署
 鹿児島県の奄美大島で国指定天然記念物のオカヤドカリ5000匹を許可なく捕獲し移動させたとして、名瀬区検は27日、文化財保護法違反の罪で、いずれも中国籍で住所不詳、自称大学生(24)、自称会社員(26)、自称投資家(27)を名瀬簡裁に略式起訴した。簡裁は同日、3人にそれぞれ罰金30万円の略式命令を出した。奄美署によると、販売目的だったとみられる。

 起訴状などによると、3人は4月30日から5月6日までの間、共謀し、奄美市またはその周辺で、許可を受けずにオカヤドカリ5052匹を捕獲し、移動させたとされる。同市の宿泊施設でオカヤドカリを所持し、スーツケースに入れて持ち出そうとしたとして、同署に7日逮捕された。

 逮捕時、容疑を認め、3人のうち1人は「奄美大島の海岸付近で捕った」と供述。島内の海岸を巡り素手で集めたとみられる。6日、スーツケースから音がするのに気づいた宿泊施設の従業員が、環境省に報告。同省職員が署に通報した。

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