不祥事再発防止へ意識や行動は変わったか――鹿児島県警が全職員アンケート実施 有効性を検証、必要な施策追加

2025/05/29 15:03
鹿児島県警本部
鹿児島県警本部
 鹿児島県警は28日の定例会見で、昨年8月策定した不祥事再発防止対策を改善するため、全職員対象のアンケート調査を実施していると明らかにした。職員の意識や行動の変化を調べた上で、今後の見直し作業に役立てる。改善策に反映させる時期は未定としつつ、県警は「策定から1年は一つの区切りと考えている。今年8月には少なくとも見直し作業に着手している」と見通しを示した。

 県警によると、調査は5月26日~6月3日に実施し、取り組みの有効性を検証する。現在の対策は網羅的であるとして、柱に掲げる(1)職責自覚と職務倫理の養成(2)個人情報保護への意識向上(3)的確な指揮統率と組織的対処の強化(4)県民への誠実な姿勢-を維持したまま、必要な施策を追加する見通し。

 再発防止に向け、警部補以下で組織課題を話し合い本部長に直言する「改革推進研究会」は、5月23日時点で201回開催。不祥事対策のほか、勤務制度や人事配置の見直しを訴える提言や意見は226件あったという。西畑知明警務部長は「職員それぞれが問題意識を持ち、組織運営上の課題を考えるきっかけになっている」と強調した。

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