動物園、ダイエー、そしてイオンの涙の閉店から9カ月…思い出の地は〝次〟へ向かって着々とさら地へ 鹿児島市鴨池

2025/05/31 20:27
〈資料写真〉2024年8月31日、店舗前で行われるイオン鹿児島鴨池店の閉店セレモニー=鹿児島市
〈資料写真〉2024年8月31日、店舗前で行われるイオン鹿児島鴨池店の閉店セレモニー=鹿児島市
 2024年8月末で閉店した鹿児島市鴨池2丁目のイオン鹿児島鴨池店の解体工事が進んでいる。周辺は高い壁で囲まれ、作業の様子はうかがえないが、30日までに店舗南側にあった立体駐車場はほぼさら地になった。つながる先を失ったループ橋はどこか寂しげ。売り場があった建物も取り壊しが始まっている。

 イオン九州(福岡市)によると、工事期間は26年10月末まで。「解体作業は進めているが、今後の詳細なスケジュールは決まっていない」と説明する。

 市電の郡元電停側入り口前に設置されていた馬や熊などの動物銅像は、国道225号沿いに移された。同社は、銅像を鴨池動物園跡地の象徴として敷地内に残す方向で検討中。工事現場の囲いにもキリンやゾウなど動物の絵が描かれ、土地の記憶をよみがえらせる。

 同店は1975年7月、鴨池動物園跡地にダイエー鹿児島ショッパーズ・プラザとして開業。当時、県内では珍しい大型商業施設だった。2015年、イオングループに運営が移り、昨年8月末で営業を終えた。跡地はイオングループが複合型施設などを視野に再開発する。

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