日露戦争で日本海海戦を指揮 東郷平八郎の遺徳を海上自衛隊OBらしのぶ 鹿児島市

2025/06/02 16:30
東郷平八郎の墓前で花を手向ける参列者=1日、鹿児島市の多賀山公園
東郷平八郎の墓前で花を手向ける参列者=1日、鹿児島市の多賀山公園
 日露戦争の日本海海戦を指揮した東郷平八郎(1848~1934年)の遺徳をしのぶ式典が1日、墓地がある鹿児島市清水町の多賀山公園であった。5月30日の命日に合わせて行われ、今回で72回目。参加した市民や関係者約200人が墓前に献花した。

 式典実行委員長で旧海軍・海上自衛隊出身者や有志でつくる鹿児島水交会の重水義也会長(78)=日置市東市来町湯田=が「郷土の偉人を後世に伝承することが、世界に信頼され、誇りある国として発展することにつながると信じている」とあいさつ。薬丸自顕流の演武や天吹(てんぷく)の吹奏も奉納された。

 参加した鹿児島市稲荷町の中津川正宏さん(82)は「戦争の是非は別として、日本を発展させてくれた苦労をしのびたい」。日置市伊集院町清藤の自営業森元輝代さん(58)は「平和が当たり前ではないことを日々考えさせられている。感謝の気持ちを抱き参加した」と話した。

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