出願者数が過去最低――県教員採用試験、小学校は1.2倍 県教委「厳しいが一定の出願者数を確保できた」

2025/06/04 11:23
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 鹿児島県教育委員会は3日、2026年度公立学校教員等採用試験の出願者数を発表し、25年度より56人少ない1136人で過去最低だった。採用予定が25年度比19人減の530人程度だったため、倍率は2.1倍と横ばい。同年度導入された大学3年生以上の学生が受験できる「チャレンジ試験」に合格した59人のうち54人が出願した。1次試験は15日に実施される。

 小学校は採用予定220人程度に対し、出願は269人(25年度比39人減)で1.2倍となった。中学校は150人程度に対し308人(同10人減)で2.1倍、高校は55人程度に対し283人(同22人減)で5.1倍。特別支援学校は58人程度に対し89人(同9人増)で1.5倍だった。

 チャレンジ試験は、合格すると翌年の1次試験は教科専門のみとなる。小学校志望が対象だったが、今回から中学校と特別支援学校にも拡大し、237人(同125人増)が出願した。県教職員課の中島靖治課長は「全体的に厳しい状況に変わりはないが、一定の出願者数を確保できた」と話した。

 今回から、四年制大編入を希望する短大生を対象に、大学卒業まで最長3年間採用を猶予する特例を新設し、4人が出願した。合格発表は9月5日の予定。

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