錦江湾横断道路の調査実施など要望項目を決めた県開発促進協議会総会=4日、鹿児島市のホテルウェルビューかごしま
鹿児島県開発促進協議会(会長・日高滋県議会議長)は4日、鹿児島市で総会を開き、2026年度政府予算の概算要求に向けて要望する90項目を決めた。桜島と鹿児島市街地を結ぶ錦江湾横断道路構想に関し、活火山に近接する特殊性を踏まえ、技術的な可能性の調査実施を初めて重点要望に盛り込んだ。
政府が6月策定する国土強靱化(きょうじんか)実施中期計画は半島防災の推進を明記する。これを受け、要望では横断道を「薩摩・大隅両半島を結ぶ重要路線」とし、大規模災害に備えるため事業化が可能か早期検討を求める。
混雑が常態化している鹿児島空港駐車場(霧島市)の台数拡充の対策では、「国の主導の下」との表現を加えた。トランプ米政権の高関税政策への対応も求めた。
日高会長や塩田康一知事らが7月に各省庁に出向き要望する。