日本郵便の配達員の酒気帯びを確認する法定点呼が不適切だった問題を巡り、九州運輸局は6日、鹿児島県内3カ所の郵便局を対象に特別監査し、法令違反を確認したと明らかにした。
運輸局によると、5月に九州の郵便局22カ所を特別監査し、点呼を実施していないのに実施したとする虚偽記載など法定点呼に関連する法令違反が見つかった。鹿児島以外では福岡、佐賀、長崎、熊本、大分で確認した。違反があった郵便局数や具体的な内容は明らかにしてない。
国土交通省は5日、日本郵便に対し、各地の郵便局などで保有する全てのバンやトラック約2500台の貨物運送事業について、許可を取り消す行政処分案を通知した。対象は、国の許可を受けて全国の郵便局で営むバンやトラックでの全ての配送事業。
日本郵便九州支社によると、鹿児島県内の車両は主に県内の郵便局間を結ぶ輸送で使われる。県内の台数について同社や国交省は「今の段階で公表する予定はない」としている。