えっ、こんな近所にバンクシー?公園砂場に突然「巨大な顔」現る 誰もいない時間帯、謎の「美術革命軍」 鹿児島市

2025/06/07 14:30
砂場に突然現れた巨大な顔。細部まで精巧に作られている=1日、鹿児島市明和3丁目
砂場に突然現れた巨大な顔。細部まで精巧に作られている=1日、鹿児島市明和3丁目
 鹿児島市の公園の砂場に突然、巨大な人の顔が現れた。砂を立体的に盛り上げて細部までリアルに作られており、公園利用者は「誰が何のために作ったのか。砂場アートのバンクシー?」と不思議がっている。

 砂場アートは1日、同市明和3丁目のしらゆきこば公園に“出現”した。近くの松井愛花さん(明和小6年)は弟の賢尚さん(同3年)と午前10時ごろに見つけた。「砂場に山ができていたので見てみたら、大きな顔だった。鼻が高くて本当に人のよう。すごいと思った」と話す。近所の人によると、同日夕方には壊れて小山になっていたという。

 制作したのは、関東を中心に活動する「美術革命軍」。東京や神奈川などの砂場で散発的に、誰もいない時間に大きな人面を作っている。X(旧ツイッター)などで話題を呼んでおり、正体不明の路上芸術家バンクシーのようだという投稿もある。

 美術革命軍は取材に対し制作を認めて「美術を愛する若者たちの集団」と明かしたが、詳しい素性や鹿児島で活動した理由などは「伏せさせてほしい」という。「砂場で遊ぶ子どもたちが、作品を見るだけでなく、触れたり何かを加えたりしてくれることで、作者と鑑賞者との間に新たな関わりが生まれる。美術を身近に感じてもらえれば何より」と話した。

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