〈資料写真〉香港航空機=2019年7月、霧島市の鹿児島空港
香港航空が7、8月の鹿児島空港(霧島市)発着便を全て欠航することが12日、分かった。現地では「7月に日本で地震が起きる」とのうわさが交流サイト(SNS)で広がっている。県によると、同社は「風評被害に伴う旅客需要の減少」と説明している。
鹿児島空港の香港線は月、水、金、日曜の週4往復あり、7月は17便、8月は18便が欠航となる。2025年5月の利用者は2010人。週3往復だった前年同月(3492人)に比べて40%以上減少している。
香港線は仙台や徳島などでも需要減少に伴う減便や運休が相次ぐ。6月4日の衆院外務委員会でも取り上げられ、観光庁は「旅行の判断は、公的機関による科学的情報を参照してほしい」と冷静な対応を呼びかけている。