現在も係争中の詐欺事件…当初は警察官が〝受け渋り〟――虚偽公文書作成容疑で書類送検されたが「不起訴」、検察審査会も「不起訴相当」議決

2025/06/14 05:56
鹿児島県警本部庁舎
鹿児島県警本部庁舎
 鹿児島県警鹿児島南署に詐欺被害を訴えた県内の女性が、男性警察官に事実と異なる公文書を作成されたとして虚偽無印公文書作成容疑で告発し、鹿児島地検が嫌疑不十分で不起訴処分にした事件を巡り、鹿児島検察審査会が「不起訴相当」と議決したことが13日、分かった。

 女性によると、審査の申し立ては5月27日付で、議決は6月5日付。申立書で「検察官が必要な捜査をせず、起訴するための証拠の収集や保全もない」などと指摘した上で再捜査を求めていた。鹿児島検審は議決理由を「不起訴処分記録や申立書などを精査し、慎重に審査した結果、不起訴処分の裁定を覆すには至らなかった」としている。

 女性は取材に「審査期間があまりにも短い。議決は納得できない」と話した。

 女性は2022年に署へ相談したが、対応した警察官は犯罪の構成要件に当たらないと判断。「苦情・相談等事案処理票」を虚偽の内容で作成した。県警は不適切な対応だったとして、11人を処分している。

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