大塚大輔氏
鹿児島県の大塚大輔副知事(52)が6月末で退任することが13日、分かった。後任に、総務省自治行政局地域自立応援課長の寺田雅一氏(53)が起用される見通し。26日の県議会最終本会議に人事案が提案されるとみられる。
副知事任期は4年。県では国から迎えた副知事は就任から2、3年での交代が慣例となっており、2年を残しての退任となる。
総務省出身の大塚氏は、地方公共団体金融機構資金部長から2023年7月、副知事に就任した。男女共同参画局、環境林務部、保健福祉部、商工労働水産部、農政部、出納局などを担当。宮城県総務部長など豊富な地方勤務経験を生かし、発生が相次いだ鳥インフルエンザをはじめ多様な県政課題に対応してきた。
寺田氏は滋賀県出身。東京大学法学部卒業後、1996年旧自治省入り。総務省自治行政局住民制度課長や自治税務局市町村税課長などを歴任した。2014年7月から3年9カ月、鹿児島県総務部長を務めた。
官僚出身の副知事を巡っては、三反園訓前知事時代に厚生労働省出身の小林洋子氏、中村かおり氏と女性を起用。塩田康一知事就任後は総務省出身の男性が続いている。